楽天米田純球団代表(47)が22日、マーティー・ブラウン監督(47)の前半戦までの戦いぶりについて、高い評価をした。球団は、ブラウン監督を迎えた10年を「楽天第2次創設元年」と設定。編成、育成、勝負の1軍、コンディショニングの4点を柱とし、中~長期的な視野で強固な組織を築く運営ビジョンを掲げスタートした。米田代表は「ビジョンを理解し、一貫して実践していただいている。野村監督におんぶに抱っこだったチームを受け継ぎ、苦労もあると思うが、よく戦っている」と述べた。

 ブラウン監督は複数年契約を結んだ1年目。誠実な人柄で、有機的に球団とかかわりあいながら現場運営を行っている。シーズン中ということもあり、契約更新について言及は避けたが、就任からの信頼関係に揺るぎはなかった。米田代表が特に評価するのは、選手のコンディショニングを徹底している点。「チーム防御率に改善が見られるのは、フレッシュな状態で選手を送り出している手腕が大きい」と語った。聖沢、嶋ら今季ブレークした若手についても「近い目線に立ち、積極的にコミュニケーションを取りながら指導している」と貢献が大きいとした。

 借金8の最下位で折り返したが、成績は昨季とほぼ重なる。「故障者が少ない状態で夏場の連戦を迎える。7月になり、選手の能力を把握した上での積極的なベンチワークも目立つ。選手も監督の意図を理解し、相乗効果がもっと出てくると思う」と期待した。

 [2010年7月23日8時50分

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