<ロッテ0-2ソフトバンク>◇30日◇千葉マリン

 首位ソフトバンクの「SBM48」が、パ最強のロッテ打線をねじ伏せた。

 6回、5回無失点の先発山田大樹投手(22)の後を引き継いだのは、27日にプロ初勝利を挙げた勝利の方程式の「新メンバー」背番号48の甲藤啓介投手(26)だ。145キロ前後の直球とシュート、そしてスライダーを思い切りよく投げる。5番大松は右飛、サブローと代打神戸は2者連続で空振り三振に仕留めた。これで3者凡退は5試合連続だ。

 がむしゃらに投げた甲藤が「僕が乗り切れば、後ろの3人がやってくれる」と託した7回からは1イニングずつ摂津正投手(28)、ブライアン・ファルケンボーグ投手(32)、馬原孝浩投手(28)の「SBM」が登板。昨年、「SBM」そろい踏みは23試合あったが、今季は24試合目。強固なきずなで結ばれる3投手はいずれも反撃を許さず、無失点で片付けた。

 今季9度目の完封勝利だが、5投手による継投完封は今季初めて。2-0の勝利を呼び込んだ投手陣について秋山監督は「後ろの投手もしびれる試合で大したものだ。よく安定している」とたたえた。2点差以内の試合は27勝10敗。完投数はリーグ最少の4でも、盤石リリーフがチームを支える。甲藤、摂津、ファルケンボーグ、馬原の救援4人衆「SBM48」がいれば、首位のとりでは崩れそうにない。【松井周治】

 [2010年7月31日8時58分

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