横浜のユニホームスポンサー、家電量販店のノジマ(本社横浜市)が、球団の買収に名乗り出たことが2日、分かった。同社の野島広司代表執行役社長が神奈川県内の自宅前で、買収の意向を申し入れたことついて「間違いないです」と認め、「昨日(1日)TBSにもその旨を電話しました」と明言した。

 横浜の売却交渉は、東京に本社を置く住生活グループが最優先とされる。新潟市の準本拠地化も浮上するなか、対抗するノジマの強みは地元に根付いた企業であることだ。横浜市に拠点を置き、神奈川県内を中心に約90店舗を展開。10年3月期の売上高は1669億円。野島社長は「東京にはセ・リーグの球団が2つあるのに、ベイスターズが神奈川からなくなるのは非常に問題。地元を愛する気持ちで地域貢献したい」と、地元企業として球団の横浜残留を訴える考えを示した。

 幼少時から横浜のファンで、買収への熱意は以前から持っていた。今回の身売り問題は報道で知ったというが、「1~2年前から、球団社長やTBS幹部には、条件さえ合えば買うと冗談で言っていた」と話した。だが、今回は冗談ではない。野島社長は「気持ちは本物です」と断言した。

 [2010年10月3日8時17分

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