巨人のキャプテン阿部慎之助捕手(31)が「ザック流コミュニケーション」でV奪回への「結束」を強める。宮崎合同自主トレ最終日の1月31日、「監督が掲げている以上、しっかり応えられる準備をしていきたい」と、今キャンプで今年のチームスローガンでもある「結束」を強める決意を示した。

 方法論はコミュニケーションだ。合同自主トレに参加したラミレスや新外国人ラスティ・ライアル内野手(27=ダイヤモンドバックス)に「初めて日本に来て不安があると思うから」と声をかけた。1月のグアム自主トレでも、坂本や長野、10代の河野ら新鋭にも助言を与えた。ジャイアンツ球場ではルーキー沢村にプロの心得を伝授。積極的なコミュニケーションは持ち味でもある。

 その姿勢は“ザックジャパン”に重なる。サッカー日本代表のザッケローニ監督は、控え選手1人1人にも声を掛けて、チームを1つにした。「僕も国際大会をたくさん経験させていただいているし、すごいプレッシャーだったと思う」と話すように、キャンプ中に同じような結束をつくると意気込む。史上最大90選手を「結束」に導く。【浜本卓也】

 [2011年2月1日9時1分

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