阪神真弓明信監督(57)が「無制限練習」指令を出していたことが1日、分かった。選手や報道陣に配布される練習メニューには時間も記載されているが、一切関係なしで1時間以上も遅れて進行した。実は指揮官の注文があった。「時間を気にしなくていい。メニューをきっちりと消化しよう」。コーチ陣はその言葉通りにそれぞれの練習に入念に時間をかけた。

 指令を出した真弓監督も長時間練習をじっと見つめた。メーン球場で最後の練習となる特打が終わったのは午後5時。見届けると指揮官は満足げに宿舎に帰った。選手は、その後もランニングやウエートなどの体力強化。複数の選手が午前8時過ぎからのアーリーワークを行っており、10時間以上に及ぶハードトレを初日からこなした。「いいキャンプができれば、今年は優勝できると思っている」。猛練習がV奪還の基礎を作る。

 [2011年2月2日11時27分

 紙面から]ソーシャルブックマーク