巨人のドラフト1位ルーキー沢村拓一投手(22=中大)が14日、今日15日の紅白戦先発へ向けて志願の休日返上で練習を行った。13日の紅白戦では、3回をパーフェクト投球の小野ら先発候補4人が好投。先発ローテーション争いはますます激化したが、「必死にやって1軍に残れるようにしたい。競争があった方がチームにとってプラス。競争に勝ち残りたい」と、サバイバルも望むところだ。

 前日13日、食事を共にした藤井に「一緒に練習していいですか」と志願。ランニング、体幹トレーニング、キャッチボールで約1時間半汗を流した。バレンタインデーのこの日、ファンから1つチョコを受け取ったが「あんまりいい思い出ないです。もらったこともそんなにありませんし」と、笑みをこぼす余裕も見せた。

 紅白戦では、ベテラン組のS班について原監督が「17日の紅白戦に出ます。15日に出る選手もいるかも」と話しており、球界屈指の打者と対戦できる可能性もある。「今までやってきたことを出せればいい」。大胆かつ堂々と。沢村伝説の第1章が幕開ける。【斎藤庸裕】

 [2011年2月15日9時0分

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