<オープン戦:巨人1-4広島>◇19日◇サンマリン宮崎

 「ジャイアンツには意志がある!」。原辰徳監督(52)監督の使うフレーズを思い出す攻撃だった。5回。先頭の高橋が四球で出塁すると、代走で藤村が出場。次打者・長野の初球。サイン通りに二盗成功。2球目。セーフティーバントのサインだったが、こちらはファウルで失敗。それでもカウント1ボール2ストライクから、長野は一塁へ進塁打のゴロを転がした。続く紺田は死球で1死一、三塁。そして脇谷が初球を左犠飛とした。

 脇谷が「キャンプでずっとチーム打撃をやってきて、成果が出たのは良かった」と言えば、長野は「セーフティーバントはキッチリ決めないと。精度を高めていかないと」と反省しつつ「みんなそういう意識でやっている。浸透してきている感じです」と言う。

 V奪回を誓う今年初めてのオープン戦は、散発3安打の敗戦だった。ただ、まだオープン戦。キャンプでのテーマの確認が先決。原監督も「いいものも悪いものも出て(宮崎キャンプは)いい形で終われたと思います。ノーヒットで1点を取った。その辺がいい点。藤村も初球で行けたのが大きい」と5回の得点を評価した。試合後、1軍メンバーはチャーター機で移動。5試合の実戦が待つ沖縄キャンプに乗り込んだ。【金子航】

 [2011年2月20日12時28分

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