<オープン戦:ソフトバンク7-3巨人>◇8日◇福岡ヤフードーム
オープン戦9試合目にしてようやく、巨人にチーム1号本塁打が飛び出した。6回。先頭打者の1番長野久義外野手(26)は、3ボール1ストライクから、ソフトバンク・デレオンの内角速球を強振。「少し詰まったので入ると思わなかった」という打球は、勢いよく左翼席へ飛び込んだ。球種を聞かれ「分からないですね」と言うほど、強く振ることだけに集中していた。
昨季12球団唯一の本塁打200本超え(226本)を果たした強力打線が、鳴りをひそめていた。この試合まで、阪神とともに本塁打ゼロ。現状を打破すべく、原辰徳監督(52)は前日7日の全体練習前にナインを集め、熱血指導した。この日の試合前に明かしたその内容は「小手先の打撃では飛距離は出るわけがない」。制約のない場面では、のびのび強く打つことを説いた。
試合前の打撃練習で、左方向に思い切り引っ張る長野がいた。「江藤コーチと話をして、いつも右打ちなのでレフトポールに打つようにって。たまにやってるんですけどね」。試合には敗れたが、原監督は「ジャイアンツの1番ならば(打者有利の)カウント、甘いところに来たら放り込むくらい迫力ある打者であってほしい。足もあるし、すべてにおいて、いいものを持っている」と“1番長野”を評価した。これまで巨人打線を覆っていたもやもやが、ようやく晴れてきた。【浜本卓也】



