右肘手術の影響で2軍調整を続けている中日吉見一起投手(26)が20日、ナゴヤ球場で快調に222球を投げ込み“開幕ローテ”入りへ前進した。早ければ本拠地開幕となる4月1日巨人戦で先発する可能性が出てきた。

 投球練習をじっくり見ていた稲葉投手コーチの笑顔がすべてを物語っていた。

 「順調に来ているので安心した。これでゲームで投げる準備が出来た。ファームで5イニングほど試運転をして、4月アタマには1軍で行くという事です」と復帰時期もほのめかした。

 周囲を圧倒するような吉見の気迫だった。三塁側ブルペンで午前11時25分に始まった投球練習は、合間に野手が守備につかない変則シート打撃への球数を含めてトータル222球。練習から引き上げる山本昌、チェンも思わず足を止めて見入ったほどだ。

 150球を過ぎたあたりから、さらにキレが増して外角低めにびしびしと直球を投げ込んだ。クールダウンのランニングを終え汗びっしょり。“開幕ローテ”へのプランは出来上がっている。

 「無事に200球以上投げられたのでスタミナ面も大丈夫。ひとつの段階はクリアしました。次の2軍のゲームでフォークなど変化球もチェックして、しっかり結果を残して1軍へ戻りたい」

 手術当初は開幕からの出遅れを免れない状況だった。セ・リーグの開幕が29日になれば、本拠開幕戦は4・1の巨人戦。「背番号19」が、その先発マウンドに立っているのでは?

 と思わせる「222球」だった。【坂祐三】