<ソフトバンク9-0広島>◇18日◇福岡ヤフードーム

 広島野村謙二郎監督(44)が断を下した。この日のソフトバンク戦で3回7失点KOされた篠田純平投手(26)を先発から外す。篠田は12日の阪神戦でも3回途中9失点と不調が続いており、いったん先発ローテから外し調整させる意向だ。打線もホールトンに2安打無得点に抑えられる完敗。苦しい状況を乗り越えるためにも、妥協はしない。

 指揮官は、篠田の背信投球を険しい表情で振り返った。

 「カウントを悪くして3ボールにすれば、ストライクを投げなくてはいけない状況になる。そうなると相手の打者(の力量)うんぬんではなくなる。よーいドンで7失点はキツイ」。

 再調整の必要性を問われると「それは考えないといけないでしょう」と言い切った。指揮官の判断を大野投手チーフコーチが代弁する。「先発としてアウトが取れないんだから、このまま先発を任せてはいられない。次またチャンスを(与える)というわけにはいかない」と、いったん先発ローテから外すことを明言した。場合によっては、2軍での再調整もありそうだ。

 この日の篠田は立ち上がりから乱調だった。1回に四球と暴投で1死三塁として内野ゴロの間に1点を先制されると、2回には2死一塁から3安打と四球、味方の失策と自らの暴投で5点を献上。3回にも2本の二塁打で1点を追加され7失点で降板した。試合後は「すみません、きょうはちょっと…何をしているんだ、という感じです」とうなだれた。12日の阪神戦で3回途中9失点でKOされており、雪辱を期してのマウンドだっただけに、内容と結果の悪さにショックを隠せなかった。

 今季はオフからの早めの仕上げが功を奏し、4月20日の横浜戦では09年以来の完封勝利を挙げるなど好発進した。貴重な左腕として先発陣の一角に定着していたが、首脳陣も再考を余儀なくされた。

 2連戦が続く交流戦は、先発ローテに比較的余裕がある。夏場の戦いなど今後を見据えれば、一時先発から外してでも篠田を復調させることが必要不可欠だ。野村監督は「せっかく30試合近くいい形でやってきているので、ここでひと踏ん張りしないと」と選手にハッパをかけた。篠田も、ここが踏ん張りどころだ。【高垣誠】