<中日2-3横浜>◇5日◇ナゴヤドーム

 横浜が伏兵の一打から天敵を攻略した。両チーム無得点で迎えた5回。08年4月20日から11連敗中の中日吉見を攻め、1死一、三塁とすると、「取りあえず前に飛ばさないといけないと思った。甘い球を振り切る意識だった」という細山田が、初球のシュートをとらえ、左前への先制適時打。尾花高夫監督(53)も「8番がよう打ってくれた。8番が打ったら勝たなあかんよ」と目を細めた。

 打率1割台だったが、4試合ぶりの先発起用に応えた。「杉村(巡回打撃)コーチや米村(外野守備走塁)コーチから指導してもらっているし、結果を残さないといけない。そういう思いが力になっていると思う」と、充実の表情を見せた。

 1、2番の下園、石川も打点を挙げ、主軸に頼らず連敗を4で止めた。本塁打を除いて、1イニングで3点以上を奪ったのは後半戦初。総得点3点以上も5試合ぶりだった。同監督は「少しずつつながりが出てきた」と吉見に土をつけたことを評価する一方で、苦言も忘れなかった。無得点に終わった7回無死満塁の好機。「あそこで1点でも入っていれば、もっと楽な展開になっていた。あの辺がまだだね」。伏兵に刺激を受け、クリーンアップに打力が復調すれば、借金返済への勢いも増すはずだ。【佐竹実】