<巨人7-2横浜>◇8月31日◇富山

 ついにツバメをとらえた。巨人が横浜を下し4連勝、2位に浮上した。1回表に先制を許すも、その裏、長野久義外野手(26)の適時打で同点。さらに坂本の適時打、敵失で勝ち越し。終盤にも加点して圧勝した。借金6で迎えた8月を17勝8敗1分けの快進撃で、今季初となる貯金3とした。首位ヤクルトに1・5ゲーム差と迫り、明日2日から首位奪取をかけて神宮での直接対決に臨む。

 原監督は誇らしげに勝利の会見に臨んだ。横浜に圧勝して4連勝。今季初の貯金3に到達した。3連敗しても借金にならないという理由から「貯金3になって初めて5割」という持論を述べてきたライン。だが、感想を問われると笑顔で上方修正した。

 原監督

 まあ、そうですね。1つ、もう1つぐらいで5割でしょうかね。目的は5割ではありませんからね。しかし、いい形で神宮に向かえる。

 自ら、明日2日からの首位ヤクルト戦について切り出した。借金6で迎えた8月を17勝8敗1分けの快進撃で乗り切り、最高の形で首位攻防戦を迎える。会見を終え、報道陣に背を向けたところで、もう1度「(貯金)4になったら5割だね」。その背中から、チームへの手応えがあふれ出ていた。

 この日も強さが際立つ勝利だった。いまやお家芸とも呼べる速攻劇。1点を先制された直後の1回、長野が同点の適時二塁打を放ち、坂本の適時打で一気に勝ち越した。3試合連続で初回に得点。得点圏打率4割を超える坂本を5番に置いた、新クリーンアップが機能した。

 終盤にかけ、勢いは加速した。1点リードの6回に代打谷が適時打、7回には長野がソロ本塁打を放った。原監督が「4点目、そして5点目。これが非常に大きかった」と評価する攻撃だった。谷の代打策、あと1死で勝ち投手の権利を得る先発小野をスパッと交代させる継投など、原監督の繰り出す作戦が次々とはまった。

 逆転優勝に向けて大きいのは野間口の快投だった。3番手で登板し、2回をパーフェクト。1点リードの緊迫した展開の中、4者連続三振で試合の流れを強引に引き寄せた。07年は後半戦のローテの谷間を埋め、17日間で4勝。救世主と呼ばれた男が、大事な終盤で戦力に加わった。

 この日の勝利で2位に浮上。明日からのヤクルト3連戦では首位に立つ可能性もある。原監督は「しっかり我々の戦い方、主導権を持って戦いたい」と力強く語った。首位ヤクルトの背中を完全に視界にとらえ、勝負の9月に突入する。【久保賢吾】