楽天が今秋ドラフトで、白鴎大・岡島豪郎(たけろう)捕手(4年=群馬・関東学園大付)の指名を検討していることが26日、分かった。身長176センチ、体重82キロの左打ちでシュアな打撃が魅力。年齢的には田中の1学年下と若く、今後の成長に期待が持てる。打てる捕手が、将来の“マー君の女房”候補になる!?

 岡島は関甲新リーグで今春までに通算98安打の安打製造機だ。2年春から4季連続ベストナイン(2年春、秋は外野手)。3年秋には打率4割1分7厘で首位打者に輝き、今春も打率4割1分9厘を残した。現在は主将としてもチームを支える。今年6月には、日米大学野球の日本代表候補に選ばれた。平塚で行われた選考合宿に参加。最終選考には残れなかったが、首脳陣から「打撃はプロレベル」との高い評価を受けた。

 楽天は先も見据えた捕手補強が課題となっている。正捕手嶋は来年28歳。2番手伊志嶺も27歳となり、若手と呼べるのは来年24歳の山本と同21歳の小関だけ。2人とも1軍出場経験はなく、嶋、伊志嶺の後釜となれるかは未知数だ。球団内には、チームの年齢構成上からも大学生捕手の補強が必要との声が少なくない。

 星野監督は就任から間もなく1年を迎えるが「下から呼べる選手が限られている」と選手層の問題を指摘する。来季浮上には層を厚くすることが不可欠とし「ドラフトと外国人補強は絶対に失敗できない」と強調する。ドラフトまで1カ月。徹底的に候補を検討し“星野チルドレン”たり得る素材を手にするつもりだ。