巨人の白石興二郎新オーナー(65)が23日、都内のホテルで就任会見を行った。18日の清武英利前GM(61)解任と同時に、新オーナー就任の人事も発令されていた。同オーナーは、今回のお家騒動で失墜した巨人ブランドを回復するために、清武時代に薄れた「風通しの良さ」を取り戻すと話した。親会社である読売新聞社と球団、さらに球団フロントと現場との間の連携強化を目標に掲げた。
内紛で失墜したブランド力を取り戻す-。白石新オーナーの求めた解決策は「脱清武」だった。威信回復の方法についての質問に「ファンに親しまれ愛される球団にする。言葉では簡単だけど、実行するのは難しいと思います。フロントとチームとの意思疎通、風通しを良くすることが1つの方法ではないかな」と答えた。編成権を掌握し、トップダウン人事を断行してきた、清武前GMの方法論の否定にほかならなかった。
第1の方法に「風通し」を指摘すると、さらに、よどみなく言葉を続けた。
白石オーナー
それ以外にももちろん、ファンへのサービスとか、いろいろあるでしょうけど、まず清武会見以降の、一連の出来事で、日本シリーズを控え、かつシリーズ中の関係者、ファンのみなさまにご迷惑かけたことを重々おわびしなければいけないなと。そのためにも、巨人軍の強化といいますか、優勝できる体制づくりが一番、ファンへの恩返し、関係者への誠意を示すことにつながるのではないかと思います。
来季のペナントレースを席巻することが、内紛の謝罪にもつながっていくと話す。独特の理論ながら、チーム強化への強い意向は伝わった。
補強にも前向きな姿勢を示した。そこで大事なのが協議という。原沢新GM、桃井社長、そして原監督の三位一体のチーム作りを求めた。原監督は「風通しという言葉を使ってもらい、心強く聞かせていただきました。(清武前GMから原沢GMへ)しっかり引き継いだ形で、いい編成をしてくれれば」と、新生巨人を楽しみにしていた。【金子航】



