<阪神1-0巨人>◇7日◇甲子園
球団史に残るような貧打が続く。巨人が4安打に終わり、3試合連続の完封負け。連敗は4年ぶりに5まで伸びた。1回2死三塁で4番阿部が、6回2死満塁では5番村田が、ともに空振り三振。先頭の長野が出塁した9回は阿部と村田が連続三振で万事休した。7者連続を含む12奪三振で7回1失点と力投した先発の杉内を援護できず。どうなる?
「無敵巨人軍」。
球界でも半世紀ぶり、歴史的な貧打に、無敵巨人軍が陥ってる。9回だ。待望の先頭打者出塁で、無死一塁、4番阿部。カウント1-1から、外寄り直球に対し、バットはボールの下を通り過ぎる。後ろの肩が下がっている。典型的な力み過ぎ。続くインハイのボールゾーンへの直球。打ちたい気持ちがスイングさせる。ファウルにもならない空振り三振に倒れた。
なお1死一塁で、5番村田は3球三振。高橋由も倒れて万事休す。阿部は1回2死三塁でも空振り三振。村田は6回2死満塁で三振。少ないながらも、この日は得点機が主軸の打席で巡ってきた。だが、勝敗の責任を背負う4、5番が沈黙しては、得点は望めない。3試合連続にして今季5試合目の完封負け。31イニング無得点。「敵なし」どころか、比類なき貧打だ。
歴史的事態に、原辰徳監督(53)は会見の受け答えに四苦八苦。努めて平静を保ち「そうですね。答えようがないけど…、なかなか、かみ合っていないというね、それはありますね。なんとか、そこは打破しないとね」と話した。主軸の不振について「今日は長野が3本、ボウカーが1本か」と言うと6秒35の沈黙。そして搾り出すように「もうちょいだね。なかなか」と、プラス思考を強調するばかり。
打順も、主軸の復調を待つ姿勢も変えなかった。前日、原監督が「こういうときこそ、クリーンアップが大いに爆発してもらわないとね」と言った舞台は現れた。だが、いずれも凡退。阿部は「悔しいです。みんな何とかしたい気持ちでやっている」と唇をかむ。4番ゆえの力みが悪い結果に直結している。
村田も、そう。6回の満塁機。ボールのスライダーに手を出し空振り三振。安打を渇望する思いが体を支配した格好だ。FA移籍の重圧が不振に影響しているかと聞かれると「それは承知の上でこの球団に来ました。何を書かれても構わない」と言い、「杉内の力になりたかった。次、何とかします」と雪辱を誓った。
原監督は、悲愴(ひそう)感を隠し「何度も言うようだけど、点取り合戦だから。点を取らないとね。ホームを踏む回数が少ないね。それを何とか、明日は多くホームを踏むんだ、ということで戦っていきます」。まずは1点。すべてはそこからだ。【金子航】



