瀬古さん、セコイぜ!?

 DeNA中畑清監督(59)が、今季も喜怒哀楽全開でシーズンに臨むことを誓った。26日、激励に訪れたDeNA陸上部総監督に就任予定の瀬古利彦氏が「(1年間戦っていく上では)あまり一喜一憂しないこと。勝っても負けても、心のコントロールが大切。僕は監督の性格をよく分かっているんで」とコメントしたことに即反論。「一喜一憂するよ。当たり前じゃん。感情を殺したりする必要ない。そんなセコイことしない!」と言い切った。

 好プレーはほめて、チームを鼓舞したい思いがある。大型補強はしたものの、厳しい戦いが待つことは覚悟の上。「俺たちは苦しむ方が多いと思うからね。よくやったと言ってやりたいじゃん」。現在は戦力を見極めている真っ最中で、感情はあえて抑えている。この日の韓国・ネクセン戦。8回にエンドランのサインで、ワンバウンド気味の球に必死に食らい付いて進塁打を決めた2年目桑原も「見事だったね。本番なら抱擁してチューしちゃうよ」と評価したが、試合中のベンチでは静かに拍手を送っただけだった。

 瀬古氏は「中畑さんとゴルフに行くけど、OBするとすぐあきらめちゃうタイプだからね」と分析したが、ゴルフと野球は全く別物。感情を押し殺すのはキャラじゃない。シーズン本番では、喜怒哀楽を前面に押し出していく。【佐竹実】