ノー・モア・ブランコ!

 中日が4日、今季から加入したエクトル・ルナ内野手(33)と14年から2年の契約延長で合意したと発表した。新たな契約は年俸200万ドル(約2億円)プラス出来高払い。2年総額4億円超の大型契約で、3年目の16年シーズンは球団側が選択権を持つ。異例とも言えるこの時期の契約延長に井手球団代表は「今までこんな選手はいない。それだけすばらしい選手だと我々が判断した」と説明した。

 すぐに動いた。ルナの契約は1年。ここまで55試合に出場し、リーグ首位の打率3割9分、6本塁打、35打点と文句なしの成績を残す新助っ人は、他球団からも注目の存在。オフに契約が切れれば、他球団が獲得に動くことも十分に考えられる。昨オフはブランコ、ソーサ、ソトと相次いでDeNAに流出。両リーグトップの21本塁打と活躍するブランコの二の舞いだけは避けたいのだ。

 今季ルナの年俸は35万ドル(約3500万円)。それがいきなり6倍近くに跳ね上がった。しかも竜の助っ人外国人では10、11年のブランコ以来となる複数年契約。ルナは「自分にとってこれだけの大型契約は初めてなのでとても光栄です。日本に来て最初に加わった球団で、チームのこともチームメートのこともとても好きなので、長期間プレーできることになり、とてもうれしく思います」と素直に喜びを表現した。

 高木監督は竜の2枚看板とも言える“アライバ”をスタメンから外し、24歳堂上直を起用するなど、大胆な起用をスタートさせている。過渡期を迎えつつあるチームに、ヒットを量産する優良助っ人が必要だと判断した。もう、他球団にとられてなるものか-。竜が超速攻で先手を打った。【桝井聡】(金額は推定)