<広島2-3阪神>◇6日◇マツダスタジアム
スリムになった阪神坂克彦内野手(27)はひと味違う。体もすっきり、動きもシャープな新生・坂が大仕事や!
前日に続き、体調不良の西岡に代わって1番二塁で先発出場。1点を先制した直後、7回2死満塁で貴重な2点適時打を放つなど猛打賞と大暴れだ。前日プロ初本塁打した今成も猛打賞。チーム一丸となって大きな白星をゲットしたぞ。
レギュラーはとてつもなく狭き門だ。わずかに与えられたチャンスをつかめるか。技術、精神力、そして強運…。伏兵に甘んじる坂は1球1打席に集中していた。代打西岡の押し出し四球で1点を先制した直後だ。7回2死満塁。大竹の球威に負けない。華麗なバットコントロールで外角直球をさばくと、ライナーで左前にはずむ。2点適時打で試合の主導権を握った。
坂
ツヨシさんが四球で出てくれてエノキ(榎田)も頑張っていた。何とか点を取れて良かった。自分の前で点が入っていたので、少し気持ちに余裕を持って打席に入ることができた。
体調不良の西岡に代わって2試合連続でスタメンを張った。千載一遇のアピール機会を無駄にしない。1回にはファウルで5球粘って遊撃への内野安打をマーク。9回にも二塁への内野安打を稼ぐ。無我夢中でグラウンドを駆け回り、昨年8月16日のDeNA戦(横浜)以来、プロ2度目の猛打賞を奏でてみせた。
独特の感性の持ち主だ。打撃不振に陥ると、意見を求める人がいる。「(打撃投手の)多田さんのところに行くんです。だって、すごい左打者に投げてきたでしょう。金本さん、前田さん、野村さん…。ヒントになるし、すごくよく見てくれている」。過去に広島で打撃投手を務め、昨季現役引退した金本知憲氏のパートナーだった左腕の多田氏の視点に頼る。「体が突っ込みすぎてるぞ」。小さな助言が大きな結果を生む。
今季をステップアップの1年にする。2月の沖縄・宜野座春季キャンプでは体質改善にも取り組んだ。普段は焼き肉など「男メシ」を好むが、野菜中心の食生活を続け、体重を10キロ近く落とした。「軽い方が動きやすいんです」。シャープに動き、プロ初の2試合連続マルチ安打の活躍だ。
坂は「チャンスだし、使ってもらって結果を出さないといけない。打てて良かったですよね」と笑う。話の輪が解けると、続けざまに言う。「これからウエートに行ってきます!」。帰路のバスに乗らず、トレーニング施設に直行。足を止めているヒマはない。確かな地位を築く日まで、妥協せず歩を進める。【酒井俊作】



