阪神ドラフト1位岩貞祐太投手(22=横浜商大)が、13日からの第3クールで宜野座キャンプに合流することが濃厚になった。高知・安芸キャンプで10日、フリー打撃に初登板。関本とドラフト3位陽川尚将内野手(22=東農大)に54球を投げ、安打性は2本に抑えた。関本にも物おじすることなく内角へズバッ。体調不良で出遅れていたドラ1左腕が巻き返しに出る。
プロで対戦する初めての打者が18年目の関本だった。マウンド上の岩貞は表情を変えず、無心でオール直球の29球。25球目には左翼ポール際に特大の柵越えを打たれた。プロの洗礼-。それでも安打性の当たりはわずかに2本だけ。同期の陽川は安打性0に封じた。
「最初が関本さんか!
って思いました。でも思い切り飛び込んでいった方が、自分のためになると。初めに実績のある人に投げられて良かったです」
持ち味をしっかりとアピールした。左投手が右打者の内角を突く通称クロスファイア。「コースに投げてどれだけフルスイングされるか試すために、一番使うインコースに構えてもらった」。14球目に内角低めの球を投じると、関本は体勢を崩しながらファウル。続く15球目の内角の球に関本は思わず「おーっ!」と声を上げた。「(真っすぐが)よう動いているのは動いている。動くから打ちづらいんちゃうか」と初対戦の印象を話した。
変化球のキレも武器の1つだ。陽川にはカーブとスライダーを試した。大学時代に練習試合で何度も対戦した陽川は「カーブとかスライダーの落ちるキレがすごいのが特徴」と話した。見守った久保2軍投手コーチは「投げられたということが良かった。楽しみだったんでね。本当に出てくるのは実戦からでしょう」と評価した。
ドラ1の明るい話題は沖縄にも届いた。8日から安芸で生チェックしていた黒田ヘッドコーチはこの日の報告を受け「楽しみにして。(岩貞は)良かったと聞いている」とにやり。13日からの第3クールで宜野座合流が濃厚となった。
1月の新人合同自主トレは体調不良で6日間ダウン。内定していた宜野座キャンプも消滅した。出遅れてもめげない。高知・安芸で猛アピールした左腕に、再び沖縄行きの切符が届けられそうだ。【宮崎えり子】
◆岩貞のキャンプ
1月の自主トレ期間に発熱リタイアした影響を考慮され、安芸スタートとなった。初日からブルペン入り。日高を相手に投球した。ここから安芸組ではただ1人、3日連続でブルペン投球。第1クール最終日の5日は100球投げ込み、8日は黒田ヘッドコーチらが視察する中、58球を投げて状態の良さをアピールしていた。



