<ロッテ0-3楽天>◇13日◇QVCマリン
5年目捕手も、勝利の立役者だ。楽天小関翔太捕手(22)が今季4度目のスタメンマスクをかぶった。先発した辛島航投手(23)に積極的にストライクを投げさせ、無失点リレーを引き出した。バットでも、5回に追加点につながる右前打。1軍デビューしたばかりの若手が、十分な存在感を出した。
1週間ほど前の姿ではなかった。小関は最後までマスクをかぶり、辛島、ファルケンボーグの無失点リレーを演出した。「0で終わってホッとしました」と、笑顔でベンチ裏に引き揚げてきた。4日のソフトバンク戦で、プロ初のスタメンマスクをかぶったばかり。その時は、試合前に緊張から「吐きそうです」と漏らしていた。もう落ち着いてプレーできている。
意図を持って引っ張った。ロッテ打線の特徴を分析して臨んだ。「ガンガン、打ってくるのは分かっていました。先頭打者を抑えようと。辛島さんの勝負球はチェンジアップ。初球から使っていきました」。唯一のピンチだった3回2死三塁。ハフマンへの初球に、そのチェンジアップを選び、空を切らせた。3球で追い込み、最後もチェンジアップで三ゴロ。積極的に打ってくる打線を手玉に取った。
日々の訓練が生かされている。ベンチに座る日でも、正捕手嶋のリードを丹念に観察する。「俺なら、この球で行く」と常に自分に置き換えて見ている。「嶋さんが、自分が考えたのと違うリードで打たれたら『俺も行けるな』と思うし、反対に抑えたら、そういうリードもあるんだなと」。頭の中では、全試合でマスクをかぶっている。傍らには、ノートを置く。毎試合、気がついたことを書き込み、この日も攻守交代で守りに就くたびに見返した。
バットでも、5回1死、右前打で出塁。貴重な追加点につなげた。攻守に貢献し、星野監督は「小関も殊勲者だ」と褒めた。三輪バッテリーコーチも「若い人が出てくるのは、チームにとって刺激になる」。首脳陣にも認められた小関は「打つ方は、たまたまです。無四球完封で終われたのが一番」。捕手として、一仕事した。【古川真弥】



