<広島5-2DeNA>◇5日◇マツダスタジアム

 DeNAはお粗末プレーのオンパレードだった。逆転負けで20敗目を喫した中畑清監督(60)は、「なんか不思議な1日だったな。何なんだろう、今日の不思議さは。戦う上で自分たちの流れをピタッと止めてしまう凡ミスが立て続けに起きてしまった」と首をかしげた。

 1回は石川が、3回は白崎がともにセットポジションの間に「フライング」して盗塁死。6回の荒波は「盗塁するな」のサインが出ていたにもかかわらず、盗塁に失敗した。中畑監督は「(荒波は)何を考えているのか。考え方が理解できない。同じことを言い続けて、教育するしかないのか」とあきれた様子だった。

 守備でもミスから失点。5回2死一、二塁では右前適時打で飛び出した丸を一、二塁間に挟んだが、その間に一塁から三塁に進んだ走者の生還を許した。慌てた二塁・石川は本塁にも投げられず、丸も二塁に進むオールセーフの珍プレーまで飛び出した。記録上は失策ゼロでも、中畑監督は「ものすごくおかしな野球だった。一生懸命やるだけで流してはいけない」と落胆した。走攻守にほころびが出てしまったら、今年もAクラスが遠のいてしまう。【細江純平】