阪神鳥谷敬内野手(32)が、セ・リーグ6年ぶり交流戦首位打者に意欲を見せた。20日、今日21日からの楽天戦に向け甲子園で汗を流した。

 ここまで交流戦打率はヤクルト山田と並び3位の3割7分6厘4毛。セの強打者はパの好投手に屈してきた歴史があり、セで交流戦首位打者を獲得したのは、08年阪神金本だけ。鳥谷が残り2試合で勝利を呼ぶ安打を積み重ねるほど逆転チャンスは広がる。

 「ヒットを打てばチームの勝利につながりますし、結果としてそういうこと(首位打者)につながりますし」

 楽天先発は21日が則本、22日は美馬が予定されている。鳥谷は前回3日の則本との対戦で、3打席に立ち1安打2四球。4試合完封勝ちを記録する相手にも、決して相性は悪くない。

 既に交流戦の負け越しは確定。だが27日のリーグ戦再開につなげるためにも連勝フィニッシュといきたい。和田豊監督(51)も力を込めた。「パ・リーグのエース級を攻略すると力がついてくるし、そういう相手が投げたゲームを取ると力がつくし、盛り上がってくる」。キャプテン鳥谷のバットが突破口を開く。【宮崎えり子】