阪神西岡剛内野手(29)が22日、背中の張りを訴えて、巨人14回戦のベンチ入りメンバーから外れた。和田監督は試合前に「大ごとだったら抹消している。その日の状態というのもあるからね」と軽症を強調したが、最悪の場合、今日23日にも出場選手登録を抹消される可能性もある。

 西岡は試合前練習は室内練習場で汗を流していたというが、グラウンドには姿を現さなかった。黒田ヘッドコーチは「背中や」と説明。この日の抹消こそ免れたが、メンバー表には不出場選手を表す「△」の印が付けられた。チームは緊急で4年目の荒木郁也内野手(26)を出場選手登録。今日23日に先発する能見のために空けておいた1枠を埋めた。西岡はクラブハウスでサヨナラ勝利を見届けてから帰宅したが、いずれにせよ、今日23日には選手を1人抹消する必要がある。

 満身創痍(そうい)だ。開幕カードの巨人戦で肋骨(ろっこつ)骨折などのアクシデントに見舞われ長期離脱。復帰後も、右肘痛に悩まされた。上本の台頭で出場機会も減少していた。それでも前日21日の巨人戦では8回に代打で登場。右中間を破る二塁打で出塁すると、犠打と暴投が絡み、3点目のホームを踏むなど全力プレーに徹していた。

 和田監督が試合後に「今日はベンチに入れる状態じゃなかった。抹消?

 可能性も…」と話せば、黒田コーチも「明日(23日)来てからトレーナーと相談する」と説明し、最終決断は今日23日に持ち越された。選手生命を脅かす故障を乗り越えて復帰したが、再び窮地に立たされている。