<ソフトバンク6-2西武>◇6日◇ヤフオクドーム
ウルトラ中田が10勝目!
首位ソフトバンクが6度目の4連勝を飾った。先発中田賢一投手(32)は7回2失点。自己最多タイの12三振を西武先発全員から奪った。イベントで初代ウルトラマンなどが来場した一戦で7年ぶりの2桁勝利に到達。チームはクライマックスシリーズ(CS)進出が決まり、3年ぶりリーグ制覇へ着々だ。
「カチドキレッド」の赤いユニホームに身を包んだソフトバンクは、まるでウルトラ兄弟のようだった。ヒーローは7回までマウンドに仁王立ちの中田だ。2失点にまとめ、怪獣ならぬレオ退治に成功。中日からFA移籍1年目で、14勝をマークした07年以来となる10勝に到達した。
「開幕前から1つの目標でもあったし、単純にうれしく思っています。野手と中継ぎの皆さんの助けられたおかげ。また次です」。通過点と言わんばかりの表情。ホークスにFA移籍初年度で2桁勝利は、95年工藤公康(西武から移籍)以来2人目となった。
子どものころは「どこかの屋上でヒーローものを見ていた。ウルトラマンとか」という右腕は、1回に2点を失った。2死一塁で中村の飛球は打ち取った浅い当たりながら、右翼吉村のダイブが届かず三塁打。秋山にも適時打を浴びた。
早くもカラータイマーが点滅しかけたが、2回から持ち直した。特に落差の大きなフォークが効果的だった。「すごくいいところから落ちてくれた。今年一番投げた」。カウント球と決め球に多投。5者連続を含む12三振のうち、9三振をフォークで仕留めた。
昨年まで同僚だった49歳中日山本昌の最年長勝利が刺激になった。「生きる教材。一緒にやっていた時は、あの年齢でこれだけ走るんだと、自分も負けずに走っていた。1試合ごとに例えば頭が突っ込んでいるとか、あの場面は無理して勝負にいかなくて良かったとか言ってもらって、すごく参考になった」。技術、精神の両面でアドバイスをもらっていた。「目標にするにはデカすぎる存在」だが、1歩でも近づきたい。
4試合ぶりだった得意のデーゲームで力投。就寝時間を早めた成果も出た。秋山監督は「1回は淡泊に見えたが、2回以降は持ってる球種を全部使って良かったんじゃないか」。2年ぶりCS進出が決まったが、ゴールはあくまで3年ぶりのリーグ制覇。中田も「大事な試合が続く。これからも目の前の試合を同じように投げていきたい」。残り20試合を切り、ラストスパートに入る。【大池和幸】



