阪神は2年目の嶋村麟士朗捕手(22)が中押しのプロ初本塁打を放ち、6日ぶりの首位奪回に導いた。
2-0の7回2死一塁、代打で登場。「追い込まれてからの打席だったので、逆にその割り切りがよかったかもしれない」。ヤクルト広沢の4球目、152キロ外角直球をフルスイング。左翼席へ豪快に運んだ。
「神宮が初めてなので。レフトオーバーぐらいかなと思っていたんですけど、入ってくれてよかった」
ダイヤモンドを駆け抜けながら、左翼席の虎党へ右手を突き上げた。「ファンの皆さんの声援に一番背中を押されているので。そういう意味でやりました」。ファンとともに歓喜の瞬間をかみしめた。記念球は「実家に送ろうかな」とにっこりだ。
初回以降、無得点が続いた中、1発で流れを引き寄せた。10日のDeNA戦(甲子園)でも代打で痛烈な中前適時打を放ち、プロ初打点。4人目捕手ながら、2試合連続で勝負強さを発揮し、左の「代打の切り札」に名乗りを上げた。
チームは計4本塁打を含む10安打10得点で快勝。嶋村は「やることを続けていくだけ」と浮かれることはない。頼もしい若武者が猛虎打線を勢いづけた。
◆嶋村麟士朗(しまむら・りんしろう)2003年(平15)7月13日生まれ、高知市出身。潮江東小4年から潮江東スポーツ少年団で野球を始める。潮江中では軟式野球部。高知商では主に内&外野手。福井工大を中退し、22年8月に四国IL高知入団。24年育成ドラフト2位で阪神入団。1年目の昨季は2軍で58試合に出場して、打率2割6分6厘、1本塁打、22打点。177センチ、90キロ。右投げ左打ち



