西武渡辺勇太朗投手(25)は「しっかりやり返すという強い気持ちで」とソフトバンクに勇敢に投げた。結果は白黒出る。でも最初からマイナスイメージを持たない-。今年1月、高橋光らと行ったアメリカでの自主トレの日々で多くを感じ取った。
「日本ってけっこう『もしも』のことを考えがちじゃないですか。対処まで想像して。でもアメリカってまずやってみよう、じゃないですか。何か起きたらその時に考えようと。善しあしあると思いますけど、そこは違いますよね」
スーパーへ買い物に行った。「レジ係の人がイヤホンしながら仕事してて。いい意味で自分の人生、生きてますよね」。普段とは違う日々にわくわくして休日、運転手を自ら買って出た。与座らをレンタカーに乗せ、パワースポットで有名なセドナへ出かけた。往復4時間。アリゾナの大地に地平線が広がる。「規模も景色もとにかくすごくて。本当にああいうところに行くだけで、心が解放されていきますよね」。シーズンに入れば当然、制限がある。それこそ渡辺がいう「日本って、けっこう…」が日常至るところにある。そこへの引き出しを、アメリカがくれた。いい流れのシーズンの随所で、きっと生きてくる。【金子真仁】



