阪神梅野隆太郎捕手(23)が“個人トレーナー”と肉体改造に励む。1年目から大活躍の捕手は、29日に甲子園で行われたタイガースカップに参加する中学生約60人の前で、トークショーに臨んだ。正捕手を目指す来季に向け、この冬は友人の新米トレーナーと二人三脚でレベルアップする計画を明かした。

 自主トレは福岡工大城東の後輩の中谷とともにする。母校の福岡大のグラウンドや施設を借りる予定。そこに、トレーニングやマッサージの知識を学校で学びスポーツトレーナーを志す友人を招く。同じ小学校、中学校に通った同級生で、気心が知れている仲だという。「スポーツトレーナーになりたいという友だちがいて、一緒に自主トレをやらせてくれないかと。メニューを組んでもらえたら、僕もありがたい」と協力関係が結ばれた。

 プロで初めてのオフに、個人トレーナーを頼るのは異例だが「野球を経験していたから、野球につながる動きも分かっている」と信頼も大きい。お互いの意見を交換し合い、濃密な自主トレを送る考えだ。

 来季143試合にスタメンマスクを目標に掲げている梅野は、ケガにも負けない肉体を目指す。「大きい筋肉だけではいけない。細かい筋肉も必要になってくる。筋肥大もそうだけど、瞬発系も大事になってくる。体を大きくして帰ってきたい」と意気込む。目標を持つ者同士、支えながら成長していく。

 ◆梅野の肉体

 入団時のサイズは173センチ、80キロ。開幕1軍から最終戦までベンチ入り。92試合出場で、スタメンマスクはチーム最多の67試合。試合出場を重ねていた夏場には体重が約10キロ減った。<阪神選手の個人トレーナー>

 ◆桧山進次郎

 92年、トレーニングに訪れた京都府内のジムで職員だった仲田健氏と意気投合。当時ほとんど例のなかった個人トレーナーとして契約。

 ◆藤川球児

 08年開幕前に、現役大学生の小林謙太氏(青学大3年)を異例の起用。自主トレで同氏はジグザグ走などさまざまなトレーニングを提案した。

 ◆岩田稔

 12年オフに、元トライアスロン選手の稲谷将太、稲川翼の両氏と契約。水泳や自転車トレで股関節を強化した。