チームで一番小さいはずの体が、グラウンドではとにかく目立つ。中日ドラフト3位の友永翔太外野手(23=日本通運)がキャンプ初日から評価を高めた。ベースランニングでは足の回転と加速が力強く、グラブを持てば身体能力の高さがうかがえる。打撃ではシャープなスイングを見せた。

 本人は「力んでしまい、全然修正できなかった」と反省ばかりだったが、野手の最上位指名、背番号1を与えられた評価はダテじゃない。他球団スコアラーの中では「足も速いし、新人の中では一番いい振りをしている。広島の丸のよう」と警戒感が漂った。

 背番号については「目立つ番号なので、それなりの後ろ姿を示さないといけない」と重みを感じている。誰しもに「背番号1は友永」と認めてもらえるよう、加速を続ける。

 ◆友永翔太(ともなが・しょうた)1991年(平3)4月1日、神奈川出身。東海大相模、国際武道大を経て日本通運。昨季は年間打率4割超で社会人ベストナイン。170センチ、74キロ。右投げ左打ち。