高知・春野で行われている西武B班(2軍)キャンプで3日、ドラフト1位高橋光成投手(前橋育英)は18歳の誕生日を迎えた。

 坂本龍馬を生んだ高知B班キャンプで高橋光は18歳を迎えた。「これからはずっとキャンプ中に誕生日を迎えるんですね」。龍馬は18歳で剣術修行のため江戸へ向かい、黒船を目撃し、世界観が変わった。高橋光もプロの世界に入り、修行の毎日で新たな思いが生まれている。時代は違うが、その姿勢に共感する部分がある。

 高橋光

 きっと龍馬も自分を成長させようとしたんですよね。自分もプロ入りがゴールじゃなく、活躍することを意識したい。今までは目標から逆算することはなかったけど、自分で考えて、動かないと。大人になりたいです。

 先輩との集団生活。エレベーターに先に入り、最後に出るというマナーを実行できない自分を恥じた。練習でも自ら課題に沿った補強メニューを考える先輩との差を感じた。「意識していたつもりが、甘かった」と反省の日々だ。

 1人の人間として。勝海舟のような人生の師、前橋育英の荒井直樹監督(50)から授かった言葉を思い出す。「人生では、野球をやる時間よりも社会で働く時間の方が長い。そこでちゃんと働ける人間になれ」。

 成長したい。反省の言葉は向上心の裏返しだ。捕手の星は「投球後に『岸さんと比べてどうですか』と聞いてきた。意識が高いですよ」と明かす。また、今回の取材を誕生日前日の2日に行ったのは、高橋光の意向だった。「メディアの皆さんにはいつもお世話になっているので、17歳最後のインタビューをしてもらおうと思った」。高い意欲と、丁寧な気遣いを持つ。

 コウナは、リョウマの地でオトナの階段を上ろうとしている。取材を終え、誕生日ケーキをプレゼントした。「いいんですか!

 同部屋の佐野さん(泰雄=ドラフト2位)にはあげません。1人で食べます」。あれ?

 大人への夜明けは遠いぜよ。【松本岳志】