東京6大学野球秋季リーグが今日10日、神宮で開幕する。20年ぶりの春秋連覇を狙う慶大は9日、東大との開幕戦に向けて横浜市内の同大グラウンドで調整。大学ラストシーズンを迎えるドラフト1位候補、伊藤隼太主将(4年=中京大中京)は「秋のリーグ戦でレベルアップしたのを見てもらいたい」と意気込んだ。

 今春はあと1安打というところで四球を選び、戦後13人目の3冠王を逃した。その後全日本大学選手権、日米大学選手権で低迷。江藤省三監督(69)とともに「プロでも通用する打撃フォームをつくろう」と、フォーム改造に取り組んできた。「(3冠は)取りたいけど、最初から目標にするものじゃない」と話す。優勝を目指せば、自然と個人記録もついてくると信じている。

 練習後には、紺と赤の慶応カラーの特注だるまに連覇を祈願。部員を代表し、だるまの目に力強く墨を入れた伊藤は「これを無駄にしないようにしないと」と気を引き締めた。