<仙台6大学野球:東北学院大7-0宮城教育大>◇第1節最終日◇15日◇東北福祉大野球場

 昨秋王者の東北学院大が8回コールドで宮城教育大を下し、苦しみながらも勝ち点1を確保した。1勝1敗で迎えた決着戦は5回まで0-0と緊迫した展開が続いたが、6回表に敵失で1点を先制。さらに2死一、二塁から8番鈴木孝典左翼手(4年=宮城・小牛田農林)が中前打でリーグ戦初打点をマークして打線を目覚めさせ、終盤の大量得点につなげた。

 東北学院大が3戦目にもつれ込んだ勝ち点争奪戦を制した。5回までわずか1安打の嫌な流れを、リーグ戦出場13試合目の鈴木が断ち切った。この打席まで通算11打数1安打。大学4年目で打った2本目のヒットが初のタイムリーになった。左腕塚本峻大(4年=宮城・利府)の今季初勝利、通算11勝目をアシスト。コールド勝ちの起爆剤になった鈴木は「気持ちがよかった」と笑顔で振り返り、菅井徳雄監督(56)も「殊勲打です」と評価した。

 小牛田農林ではエースで、3年の夏は2回戦で塚本と投げ合って敗れた。大学2年から外野手に転向。守備はいいが打撃が課題だった。鈴木は「(先発に)定着したい」とレギュラー獲得を目指している。

 初戦でタイブレークの延長10回サヨナラ負けした塚本も、昨年のエース伊藤祐介(18=ソフトバンク)から激励メールをもらって雪辱。「(18番の)背番号と同じくらい勝ちたい」と白星量産を誓った。【佐々木雄高】