中日ドラフト1位に亜大・山崎康晃投手(4年=帝京)を推す声が球団内で高まっていることが21日、分かった。早大・有原航平投手(4年=広陵)との2人まで最有力候補を絞ったが、ここへきて山崎への評価が上昇。今日22日に東京都内で行うスカウト会議は、山崎を軸に1位候補を最終選定し、明日23日のドラフト会議に臨むことになる。

 山崎は最速151キロの真っすぐと制球力が魅力の本格派右腕。昨年、今年と2年連続で大学日本代表に選ばれるなど、東都リーグを代表する看板投手だ。ツーシームやスライダー、チェンジアップ、さらにはナックルなど七色の変化球も操り、落合GMも登板試合を視察して即戦力としての完成度もチェック済み。救援経験も豊富でマルチな才能も併せ持つが、球団は先発ローテの一角を任せられる逸材として白羽の矢を立てた。

 ただし、他球団の動向もあり、現時点で山崎を一本釣りできるかは不透明。競合した場合は谷繁元信兼任監督(43)が2年連続でクジ引き役を務める。2年連続Bクラスに終わった中日にとって、投手王国再建は大きな課題。即戦力投手獲得が最大のターゲットになる今ドラフトに備え、今日22日に落合GMがラスト決断を下す。