ポスト谷繁候補の田中大輔捕手(24)が19日、契約更改交渉に臨み、野球協約に定められた減額制限ギリギリの25%ダウンとなる、300万円減の900万円でサインした。3年目の今季は右肩を痛めて春先からつまずくと、半年近くをリハビリに費やした。結局、1軍出場はゼロだった。田中は「(大幅減は)覚悟していた。来年は谷繁さんと競争できるくらいまでいきたい」と気持ちを切り替え、来季巻き返しを誓った。

 まだ見ぬ愛娘のためにもこのままでは終われない。待望の第1子誕生予定日は、12月25日のクリスマスだ。女の子が生まれることもわかった。「来年に向けてしっかり準備をしたい。しっかり稼がないと」。強い決意が言葉ににじみ出た。今年のドラフトでは育成枠選手を含め、3人の捕手が指名された。勝負の来シーズン。愛娘のためにも競争に勝ち抜く。【桝井

 聡】