WBA世界フライ級王者井岡一翔(26=井岡)が「3階級御殿」から出陣する。明日27日のボクシングのダブル世界戦(エディオンアリーナ大阪)の予備検診が25日、大阪市内と東京都内で行われ、出場4選手は異常なしと診断された。初防衛戦となる井岡は2週前に大阪・堺市の新居に引っ越し。寝室には豊臣秀吉の茶室をイメージした金箔(きんぱく)も張られた約100坪の豪邸から決戦に臨む。

 天下人にふさわしい新居から井岡のフライ級防衛ロードが始まる。2週間前に引っ越した敷地100坪の堺市内の豪邸の壁には金箔(きんぱく)が張られた。「豊臣秀吉の茶室のようにした」と父一法会長。部屋に衣装室も備えられた井岡は「服が多かったので、収納が多くなったのは助かる」とご満悦。気持ちも新たに出陣準備を整えた。

 予備検診では挑戦者の同級10位ロベルト・ドミンゴ・ソーサ(30=アルゼンチン)と初対面。リーチは4・8センチ下回ったが、身長は5・7センチ上回った。胸囲も4月から0・6センチアップし88・2センチ。「階級にフィットする体作りをやってきた」。鍛え上げた体と強い心がある限り天下は安泰、下克上は許さない。