プロボクシングの大橋ジムは12日、WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(22)、東洋太平洋同級王者・井上拓真(19=ともに大橋)のいとこで、アマチュア5冠の実績を持つ井上浩樹(23)がプロ転向すると発表した。

 小学3年でボクシングを始めた浩樹は、相模原青陵高で高校3冠を達成。卒業後は拓大に進学し、今年の和歌山国体でもライトウエルター級で優勝するなど、活躍を続けてきた。身長178センチのサウスポーは「尚弥や拓真が活躍している姿を見て、自分もやってみたいと思っていた。スーパーライト級には海外に強い選手がたくさんいるが、勝ち抜いて世界王者になりたい」と意欲を語った。

 19日に都内でプロテストを受験し、合格すれば、井上兄弟も出場する12月29日のダブル世界戦(東京・有明コロシアム)の前座で、スーパーライト級6回戦のデビュー戦を行う予定だという。

 大橋秀行会長は「相手との距離感、スピードは素晴らしいものを持っている。パンチもあるし、プロの8オンスのグローブになれば一層生きてくると思う」と期待を口にした。