プロボクシングのIBF世界スーパーバンタム級1位で、次期同級王座挑戦権を持つ和気慎吾(28=古口)が世界初挑戦に弾みをつけた。インドネシア同級王者サブとノンタイトル10回戦を行い、5回1分25秒、KO勝ちした。陣営は27日に英国で行われるIBF、WBA同級王座統一戦の結果を待ち、世界挑戦に向け交渉を進めていく方針だ。和気は戦績を20勝(12KO)4敗2分けとした。

 和気は5回に右ボディーでダウンを奪うと、迷わずに仕留めに行った。再開後に連打を集めると、コーナーで棒立ちとなった相手陣営がタオルを投入した。世界前哨戦と位置づけた一戦に完勝し「次はもっと大きな会場で世界タイトルマッチをやる。必ず世界王者になる」と宣言した。セコンドに付いた俳優の片岡鶴太郎も「彼がネクストチャンピオン。僕は和気を信じている」と力を込めた。

 IBFは27日のIBF、WBA王座統一戦の勝者に対し、和気との90日以内の対戦を義務づけている。同試合の結果により流動的な面はあるが、プロモートする協栄ジムの金平会長は「次は確実に世界戦。6月までには実現させたい」と話した。