辰吉寿以輝(19=大阪帝拳)が、2-1の判定勝ちでデビューから4連勝を飾った。自身より10センチ高い178センチの三瓶(さんぺい)一樹(24=ワタナベ)の遠い間合いに苦しんだが、最終4回にラッシュをかけた。ジャッジ3人のうち2人が39-38で寿以輝、1人が39-38で三瓶を支持。寿以輝は「負けたと思いました。懐に入りづらかった。まだまだです」。昨年12月に初の判定勝ちだった3戦目と同じく「悔しい」と2戦連続で涙を浮かべた。

 観戦した元世界王者の父丈一郎は「勝ったかも、ドローかも、という試合をした時点であの子が悪い」とぴしゃり。「基本の左を飛ばして(次の段階の)いろいろをやっている。おれがトレーナーにつきたい…」と親心をのぞかせた。

 それでも4連勝(2KO)で6回戦昇格が決定。次戦は7月を予定。寿以輝は「インパクトがあるように、勝ちたい」と口にした。【益田一弘】