IBF世界ライトフライ級タイトルマッチの前日計量が7日行われ、王者八重樫東(33=大橋)はV1戦へ、静かに闘志を燃やした。

 八重樫は、48・7キロとリミットを200グラム下回ってパスした。水分補給するとテレビ取材だけ受けた。「早くご飯が食べたい」。バナナ2本を手に、東京・九段下の計量会場からタクシーに飛び乗り、渋滞を避けて東京駅から電車で横浜市内の料理店に向かった。メニューは親子丼の具、うなぎ、雑炊など。松本トレーナーは「勝負にこだわり、集中したい表れ」と代弁した。

 ライトフライ級で3度目の世界戦となるが「ここまでは順調」という。14年の王座獲得の失敗には、試合当日のリカバリーのミスがあった。雑炊は当日の計量後にも食べるが、「前回よかった」味付けのないものにした。すべてはベストの状態でリングに上がって初防衛するため。「気持ちは入っている。できることに集中し、あしたまで気を抜かずに」と冷静に話した。