プロ通算46戦無敗でRISE世界フェザー級王者・那須川天心(23=TARGET/Cygames)が、世紀の一戦を制した。 K-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者武尊(30=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)との58キロ契約3分3回(延長1回)に臨み、5-0判定勝ち。14年7月にプロデビューし、公式戦では負けなしの47連勝。宣言通り、キックボクシングからボクシングに転向する。
◆試合経過
第15試合/-58.0kg契約
那須川天心 | ○ | 判定5-0 | × | 武尊 |
武尊うつむき多くを語らず「心から申し訳ない」那須川天心に0-5判定負け/一問一答
“神童”那須川天心“最強”武尊撃破!世紀の一戦は5-0判定勝利「武尊がいたから強くなれた」
武尊、那須川天心に敗戦 “垣根”越え「最強」証明目指すも10年ぶり黒星 THE MATCH
天心VS武尊に観客5万6339人! 89年アントニオ猪木の異種格闘技戦超えた THE MATCH
朝倉未来リングでメイウェザー戦報告 那須川天心VS武尊戦「終わりでなく始まりの試合になる」
那須川天心、武尊ともに当日計量クリア 最後の“関門”越え頂上対決の開催正式決定
スリーノックダウン制 延長1回で引き分けなし 体重58.0キロ/天心武尊戦ルールあれこれ
親友がーどまんが明かす那須川天心の素顔「人間ができる最大の時間(で練習)をやっている」
武尊は“最強” 所属ジム代表、天才・那須川相手でも「男と男の勝負で負けるはずがない」
那須川天心親子は格闘技版「巨人の星」 RISE伊藤隆代表が語る強さの秘密
公式戦負けなし46連勝 デビュー戦1回58秒KO勝ち 19年世界三冠/那須川天心戦いの歴史
15年那須川天心が客席から対戦直訴 18年武尊「必ず実現させたい」/対戦実現までの経緯
那須川天心-武尊戦2人の思いかなわず地上波生中継見送り ABEMA PPVで独占完全生中継
那須川天心「運命に動かされている」武尊との“世紀の一戦”8年越し実現の意義語る
武尊が前日計量一発クリア 那須川天心と20秒間のフェースオフに落ち着いた様子
「THE MATCH」中継のABEMA、サーバーダウン防ぐためチケットの事前購入呼びかけ
THE MATCHに著名人多数来場 平野歩夢と堀米優斗、TAKAHIRO&武井咲夫妻ら熱視線
「【一覧】菅田将暉、横浜流星、松田翔太、三浦翔平も 天心VS武尊THE MATCHに著名人集結
【ラウンドガール】写真特集 那須川天心-武尊らTHE MATCH 2022豪華15試合に花を添える
◆THE MATCH 2022 格闘技イベントRIZINを運営するドリームファクトリー・ワールドワイドの榊原信行代表が音頭を取り、キックボクシング主要団体となるRISE、K-1が全面協力。東京ドームを会場に那須川天心-武尊戦の注目対決メインに決めた。その後、選手の要望を受けながら2団体を中心としたファイターたちで全15試合がマッチメークされた。当初はフジテレビが地上波で中継する予定だったが、総合的な判断から取りやめとなり、ABEMAのPPVライブ配信された。
オープニングファイト/-53kg契約
那須川龍心 | × | 判定0-3 | ○ | 大久保琉唯 |
大久保のコメント「東京ドームの大舞台に出られ、努力が報われてよかった。だけど正直、まったくいいところが出せなかった。入場した時の歓声が味わったことのない感覚ですごいなと思った。相手は元々、那須川天心選手の弟ということで、強いのはわかっていたが、カウンターの取り合いでなかなか入れなかったりとか、上手だった。今後はK-1のチャンピオンになりたい」
那須川龍心のコメント アップの時から調子はよかったし、勝ちたかった。すごく悔しい。相手は強いと思っていたので、予想通りでした。(東京ドームは)スクリーンに自分の名前が移って盛り上がってくれたのがうれしかった。この負けを最後にして、次からもっと強くなった姿を見せられれば。やりたいこともできないで終わる試合をしたくない。(天心)最後だし、KOしてほしい。どんな形でも勝ってほしいです。
第1試合/-55kg契約
鈴木真彦 | ○ | 判定2-0 | × | 金子晃大 |
鈴木のコメント 全然納得いっていない。悔いが残る試合になった。K-1王者なので、やっぱりうまかったという印象。正直会場にのまれた部分がある。改めて東京ドームはすごいなと思いました。メインイベントで格闘技界を引っ張っていったスターが戦う。今後は僕が引っ張ると言いたかったけど、倒しきれなかった。
金子のコメント 悔しいのと申し訳ない気持ち。来るとわかってきたパターンで来ていたが、力不足だと思います。東京ドームより相手をしっかりと見ていたんですけど…。自分がまだまだだとわかったし、向き合ってやっていくしかない。
第2試合/-55kg契約
志朗 | × | 判定0-3 | ○ | 玖村将史 |
玖村のコメント 勝てたことはよかった。それよりも課題の見つかる試合になった。相手はうまかった。思ったよりも距離が遠いという印象。でもパワーは思ったよりもなかった。東京ドームは子供の時から見ていた舞台。自分で実感しながら、夢をかなえていく感覚があった。
志朗のコメント 2ラウンドでダウンを取られて、相手に作戦で上をいかれたという感じ。もっと技術的なものが多いと思っていたけど、プレッシャーをかけて距離をつぶしてきた。東京ドームでできたのはよかったが、勝てなかったのが残念。またやる時に自分の価値を下げないように強くなりたい。
第3試合/-55kg契約
江幡睦 | ○ | 延長判定2-1 | × | 璃明武 |
江幡のコメント 東京ドームで戦えたこと、まずはうれしく思います。歴史が代わるという発言をしたので、僕自身が勝たないといけないと。中学校の頃に茨城から東京にきて、1つの夢がかなったかなと思います。まだまだ大みそかまで走っていけたらと思います。
璃明武のコメント K-1の代表として選んでもらったので勝たなければいけなかった。実力不足で情けない。相手はうまいのは分かっていたが、3分4ラウンドの中で対応しきれなかった。東京ドームはファンの数もすごかったが、結果を出さないと意味がない。これから頑張らなければいけない。K-1の世界チャンピオンが目標。しっかり勝っていってチャンピオンを目指します。
第4試合/-53kg契約
風音 | ○ | 延長判定3-0 | × | 黒田斗真 |
風音のコメント ほっとしています。相手はイメージを上回る部分もあった。黒田選手、強いなと。3ラウンドは雑になった部分もあったので、4ラウンドは気持ちを切り替えてやった。世界で1番強くなるためにやっている。相手が誰で場所がどこであろうが、組まれた相手を倒して、僕が世界一になります。
黒田のコメント KOで倒して「見たかボケ!」と言いたかったんですけど…頭が痛いです。強いのはもちろんわかっていたが、想像通りの気持ちの強い選手だった。戦っていてめちゃくちゃ楽しかった。風音選手も笑っていたし、気持ちのいい選手だと思いました。僕からしたら後楽園ホールも東京ドームも同じです。
第5試合/-60kg契約
笠原友希 | ○ | 判定3-0 | × | 中島千博 |
笠原のコメント とりあえず、勝利できてほっとしています。相手はどの動画を見てもすごく強い印象だったが、やってみたら1ラウンド目でいけるなという思いがありました。やりづらさはなかった。全局面で僕の方が強いな、と。東京ドームは花道も最高でしたし、お客さんも最高でしたね。しっかりシュートボクシングを盛り上げる。年末なども出たいと思っています。
中島のコメント 応援してくれた方やジムのみんなに恩返しをしたかった。相手はやる前からうまいのはわかっていた。自分の戦いをする練習をしてきたが、とてもうまくて、自分の技術のなさを痛感しました。会場に圧倒された部分もあった。Krushのチャンピオンでありながら負けてしまった。申し訳ないという気持ちと、練習してやっていかなければという気持ちになりました。
第6試合/-100kg契約
内田雄大 | × | 1R KO | ○ | マハムード・サッタリ |
サッタリのコメント 今はすごくいい気分。自分の実力を証明できるいい機会だったので、それを実現できてよかった。相手はパワーもあるなという印象だったが、今回は厳しい練習を積んできた。それが出せたんだと思います。今後は世界のトップランカーたちと日本で戦いたいと思います。
内田のコメント 作戦を遂行した上でやられたので、向こうの方が強かったと素直に認めるしかない。格闘技人生で東京ドームでできたことはいい経験。KO負けは久しぶりだったので、1度帰ってニュートラルに考えます。
第7試合/-100kg契約
山下力也 | × | 判定0-3 | ○ | シナ・カリミアン |
カリミアンのコメント 言い訳をしたいわけではないが、状態は100%じゃなかった。結果は勝ちだが、試合内容には満足していない。東京ドームはアメージングな会場。日本ならこのレベルの大会が、これからもできるんじゃないかと思いました。明日から今日の試合を分析し、今後に生かしていきたい。
山下のコメント やっぱり上手かった。試合終わった後はいい人でした。今回負けてしまいましたが、頑張っていきたい。
第8試合/-71kg契約
“ブラックパンサー”ベイノア | × | 判定0-3 | ○ | 和島大海 |
和島のコメント 倒しきれず悔しかった。東京ドームは最高でした。今後はK-1のチャンピオンとして、70キロなんで海外勢が強いんですけど、コロナも落ち着いてきたので海外勢とどんどん戦っていきたいと思います。
ベイノアのコメント 悔しいですね。ドームの中心で押忍を叫びたかったんですけど。相手は想定していた通りというか、あんまり覚えていないですね。Kのチャンピオンは強かった。最強の相手と最高の舞台でできた。ナステン(那須川)と僕だけ東京ドーム慣れしていると言ったが、そこは関係なかったですね。前回よりは堪能できた。また大きい舞台で押忍を見せられるように修行を積みたい。
第9試合/-62kg契約
YA-MAN | ○ | 1R KO | × | 芦沢竜誠 |
YA-MANのコメント 最高の一言。格闘技最高峰の舞台で最高の勝ち方、最高の相手がいて、最高の一言。これ以外言葉は見当たらない。もっとアウトボクシングをしてくると思っていたが、お互いに会場を盛り上げようという意識があったので打ち合いになった。
芦沢のコメント 俺の負け。普通に完敗。あいつ強かった、それだけ。またやれよ。相手のイメージは一緒。もっと打ち合ってくると思ってたけど、冷静だった。練習してきたんですよ。会場は最高。俺はアンチも多い。派手にやられたでしょ? いい仕事したわっていうね。俺が東京ドームをぶち上げた。今後は、いろいろ考えているので楽しみにしておいて。
第10試合/-62kg契約
中村寛 | ○ | 判定2-0 | × | レオナ・ペタス |
中村のコメント 悔しいです。情けないなと思っています。相手は思っているよりタフだった。僕の手が先に壊れた。東京ドームは大きいなと思ったぐらい。リングの大きさが東京ドームぐらいだったら緊張しますけど、そうではないのでどこでもいいです。1ラウンドでサクッと勝って「俺に勝てるやつ出てこい!」っていうビジネストークをしたかったが…。一から出直してKOできるように頑張ります。
第11試合/-63kg契約
白鳥大珠 | × | 1R KO | ○ | ゴンナパー・ウィラサクレック |
ゴンナパーのコメント 試合を終えてとてもうれしく思っている。予定通りの試合運びができました。これまで経験を積んできた中でも最も大きな会場。こうして勝つことができてうれしく思います。
白鳥のコメント 記憶がない。負けという事実は悔しいが、まだあんまりわからない。映像を見返してみないと、何も言えない気持ちです。さっき控室に戻った時に「ここはどこだっけ」と思うほどでした。後で試合を見返して、また絶対に復活したい。本当は今日、完全復活してスター街道を突っ走っていきたかった。
第12試合/-67kg契約
山田洸誓 | × | 判定0-3 | ○ | 安保瑠輝也 |
安保のコメント 終わった瞬間は「勝ち」と言われたが、悔しい気持ちが強い。圧勝すると言っていたので、正直KOで倒したかった。相手は、1階級下のチャンピオンだけど頑丈でした。かなり久しぶりの判定決着になってしまった。次の武尊天心に安保瑠輝也がなれるように、練習あるのみかなと思います。
山田のコメント 一言でいうと悔しい。下馬評とか安保君の方があったけど、自分の中では倒すつもりだった。結果がすべてなので悔しいですね。この大歓声の中で試合をできるということは、人生の中でも何回かあるかないかというところなので、いい経験をさせてもらいました。
第13試合/-65kg契約
原口健飛 | ○ | 2R KO | × | 山崎秀晃 |
原口のコメント プレッシャーはあったがとりあえず勝ててほっとしている。相手はもっとガツガツ僕の目の良さをつぶしてくると思っていたが、慎重に戦ってくれたので勝ったかなと思った。東京ドーム最高ですね。関西に住んでいるので、入ったことも見たこともなかったが、ミーハーみたいな感じでテンションが上がりました。
山崎のコメント 戦えて本当によかった。気持ちよかったです。場所どうこうよりも、原口選手と戦えたことでテンションも高かった。戦前の作戦ではガード固めてゴリゴリ行こうと思っていましたが、結果が全てです。原口選手は強かったですね。
第14試合/-68.5kg契約
海人 | ○ | 延長判定3-0 | × | 野杁正明 |
海人のコメント 通過点。世界に向けた準備をしていきたい。純粋に強かったです。自分の次に世界に通用していくのは野杁さんだと改めて思った。またどこかで対戦したいと思いました。
野杁のコメント 散々でかい事を言った割には、情けない結果になったので悔しい。相手の体の強さを戦っていて感じたのと、僕の対策をしっかり立てているなと感じました。僕にとっては、東京ドームだろうが後楽園ホールだろうがかわりはない。格闘技の世界は勝たなければ意味がないので。たくさんのファンを失望させた。さらに強くなって復活するしかない。マイナスからになるが、しっかり強くなって帰ってきたいと思います。