<リアルジャパン:東京大会>◇8日◇後楽園ホール◇1637人

 「組長」こと藤原喜明(61)が、リアルジャパンのリングに初登場し、健在ぶりをアピールした。メーンの6人タッグで長州力、天龍源一郎と組んで、初代タイガーマスク、藤波辰爾、グラン浜田組と対決。天龍が両ひざ攻めに苦しむ一方的な展開ながら、藤原の果敢な救出劇が試合の流れを変えた。コーナーから飛び出して、タイガーに頭突き3連発。さらに味方の天龍に張り手を見舞い、気合を注入した。すると、天龍がタイガーに、目が覚めたような強烈なラリアットをヒット。そのまま天龍が12分19秒、体固めで勝利した。

 試合前は「豪華なメンバーを集めればいい試合になるってもんじゃない」と話していた藤原が、機敏な動きで主役を張った。3年半前に胃がんの手術を受け、リングに復帰。大病に打ち勝ってリングに上がり続ける61歳に、敗れたタイガーも「まさか藤原さんがあんなに回復しているとは」と白旗を揚げた。