<全日本:東京大会>◇10日◇後楽園ホール◇1800人

 河野真幸が突然、ヒール軍団ブードゥ・マーダーズ(VM)入りした。浜亮太とのシングル戦では、何かが乗り移ったかのように反則や非道な攻撃を連発した。イスで頭部を強打して頭から流血させると、コーナーポストにたたき付ける暴挙。さらに、場外のマットをはがしてフェースクラッシャーを見舞った。極め付きは、レフェリーの目を盗んでひざのサポーターにハンマーをしのばせ、ジャイアントニードロップ。12分32秒、体固めで3カウントを奪った。

 突然のヒールファイトに騒然の場内をよそに、KENSOがリングイン。VMのパーカを手渡されると、ちゅうちょなく袖を通した。所属していた新世代軍が、9月に突然解散に。モヤモヤを抱えていた河野はかつての仲間たちに対し、「これがおれの選んだ道。だれも行動起こしてないじゃん。これがおれの答えだ」と言い放ち、新たな仲間との記念写真に収まっていた。