<プロボクシング:WBA世界フェザー級タイトルマッチ12回戦>◇31日◇神奈川・横浜文化体育館

 王者のセレスティノ・カバジェロ(35=パナマ)が3-0の判定で、挑戦者の同級8位・細野悟(28=大橋)を下し、2度目の防衛に成功した。ジャッジ3人の判定は、2人が116-111、1人が119-108。<12回>最後まで細野はガードを固めながら前に出るが、経験豊富なカバジェロは長いリーチを生かし、左右のパンチで応戦する。疲れた表情をカバジェロは見せるが、最後まで手数は減らず、完全に試合を制した。<11回>このラウンドも細野は前に出る。残り1分でカバジェロの左ストレートが細野の顔面にヒット。さらにボディ連発も、細野の心は折れず。最後まで前に出続けた。<10回>後のない細野は接近戦で勝負に出る。ショートレンジの打ち合いを挑み、カバジェロは嫌な表情を見せた。終盤、カバジェロは足を使って距離を取りながら、再びパンチの連打を見せた。後頭部への打撃で細野に減点1。<9回>このラウンドもカバジェロが手数で圧倒。右、左とスイッチしながら長いリーチを生かしたジャブから大きなアッパーで攻め続ける。追い込まれた細野だが、気持ちは切れずに、前に出る。<8回>カバジェロは2分過ぎに左右のボディ3連発。細野は強い気持ちで前に出るが、効果的なパンチにまでならず。<7回>細野が持ち直し、ボディへの攻撃が目立つ。カバジェロもバックステップで距離を取りながら、左右のパンチで応戦。王者の手数の多さは変わらない。<6回>1分過ぎからカバジェロがラッシュ。左右のジャブを顔面に受け、細野は防戦一方となるが、踏ん張る。<5回>1分30秒過ぎに、細野のボディが決まり、王者が後退する。手数では圧倒するカバジェロだが、前に出続ける細野にいらつくシーンも。ラスト10秒で再び細野パンチがヒット。<4回>このラウンドも手数でカバジェロ。左右のジャブからロングアッパーの攻めが目立つ。細野は右目の上がやや腫れ気味だが、前にしっかり踏み込み、パンチを打っている。<3回>手数は相変わらずカバジェロだが、ガードの上からのパンチが目立つ。残り1分、王者が左右のワンツーをヒットさせる。細野は我慢のラウンド。<2回>細野はしっかりとガードを堅めながら、ボディ狙い。カバジェロは手数は多いが、細野のガードを崩せず。<1回>王者カバジェロは長いリーチを生かし、左ジャブを効果的に使う。細野は身長差10センチを気にせず、右ジャブからしっかり攻め込む。