<プロボクシング:日本バンタム級タイトルマッチ10回戦>◇3日◇東京・後楽園ホール

 日本同級王者の岩佐亮佑(22=セレス)が、初防衛に成功した。過去39戦20勝(6KO)15敗4分けで、1度もKO負けがない同級2位の村井勇希(32=グリーンツダ)と対戦。試合開始からワンツー、ボディーブローを効果的に決めて優位に立つと、1回3分ジャスト、待ち構える相手に左ストレートをたたき込んでKO勝ちした。村井はダウン後に立ち上がり、ファイティングポーズを取ろうとして再び倒れ込んだ。

 昨年11月にゼロフィット・ジェロッピ瑞山(千里馬神戸)との王座決定戦を制してから約3カ月後に果たした初防衛。岩佐は「試合前の練習でも調子がよくて、ウオーミングアップでも体がキレていた。勝てて本当によかった。基本的なスタイルは変えないけれど、もっと精神的な強さを身に付けたい。今年の暮れには、上を目指したい」と笑顔だった。

 この日は、昨年3月に挑戦して敗れた前日本同級王者で、現WBC世界王者の山中慎介(帝拳)もリングサイドで観戦。4月6日に世界王座の初防衛戦(東京国際フォーラム)に臨む「目標のボクサー」へのエールの圧勝にもなった。

 岩佐のプロ通算戦績は、12戦11勝(8KO)1敗となった。