<OZアカデミー>15日◇新宿FACE◇観衆401人(満員)

 AKINO(39)と栗原あゆみ(28)の師弟タッグが執念で、OZアカデミー認定タッグへの挑戦権を手にした。

 桜花由美、紫雷美央組、カルロス天野、中川ともか組と3チームがOZアカデミー認定タッグへの挑戦を表明したことで開催された『次期挑戦者決定ガントレットマッチ』。ルールはトーナメント方式。3チームがリング上で抽選し、シード組を決定。1回戦の勝者との決定戦の勝者が、8・19後楽園大会での挑戦権を獲得する。

 シード権を獲得すれば絶対的に有利になるため、試合前のくじ引きからピリピリムード。リングアナの「赤コーナーから順番にくじを…」という指示に他のチームが反発、結局、全チーム一斉に引いた結果、天野&中川組がシード権を獲得。

 1回戦から桜花、美央組は、西尾美香やポリスを随所に乱入させ、試合の大半をリング外で戦う戦略を取ったため、AKINO、栗原組はほぼ2対4の戦いを強いられた。それでも師弟の絆は崩れなかった。AKINOが桜花と美央の同士討ちを誘い、ノキアンプロイダーを決めて美央をフォール。1回戦を突破した。

 ルールに沿って、即座に天野&中川がリングイン。AKINO、栗原組に休む間も与えず、立て続けに攻撃を加える。しかし、このピンチをしのいだAKINO、栗原組は、天野と中川の同士討ちをきっかけに逆襲。栗原がリストロック式裏投げから中川をフォールし、見事次期挑戦権を手にした。

 本部席で見守るアジャ・コング、加藤園子の王者組にAKINOは「今日の試合を見てわかったでしょう。どっちがチャンピオンなのか。3カ月前にも(OZアカデミー認定タッグに)このチームで挑戦したけど、あのときもギリギリでしたよね。うちらはあのときよりもずっと強くなっている。どっちがチャンピオンか、もうわかるでしょう」と挑発し、最後に「アジャコング、あなたから取る!」と宣言した。

 「今日は2試合やった感じがしない。相手チームには悪いけど、まだまだできる」と控室でも余裕のAKINO。栗原も「前だったら(師匠の)AKINOさんの後ろについていく感じでしたけど、今は助けるつもりでやっているし、実際に(当時より)実力も備わっていると思う。今はAKINOさんと組んでベルトを巻くことしか考えていない。もちろんアジャ・コングから取ります」と続けた。AKINO、栗原組の勢いはアジャを砕くか?