<プロボクシング:ノンタイトル10回戦>◇4日◇さいたまスーパーアリーナ <1回>大毅は突き上げるような左ジャブで先制。スピードは十分でガードも高い。ワンディは上体を柔らかく使いながらクラウチングスタイルでチャンスをねらう。大毅の左ショートフック、右ショートとワンディの右アッパー、左フックが交錯するスリリングなスタートになった。 <2回>大毅が左ジャブを小刻みに突く。慎重に距離を測り、ワンディの右アッパーに合わせて右のカウンターをタイミングよく繰り出した。いきなりの右フックから返しの左フックも軽くヒット。ワンディは右アッパー、左フックで応戦した。 <3回>大毅の左が好調だ。ジャブ、フックを顔面、さらにボディーにフックを打ち分ける。ロープに詰まってもワンディの右を左フックで切り返す。ボディーを打たれてもすぐさまボディーを打ち返した。終盤には右フックから左のフック、右ショートアッパーがヒットした。 <4回>大毅が力強いパンチを繰り出した。左フックから右ストレート、左ボディー、アッパーの連打。ワンディも右ロングフックで距離を詰めて左ボディーアッパーを突き上げる。ワンディはパワーでは劣ると感じたのか、中盤以降、急激にに手数を増やしてきた。<5回>大毅は接近して左右のショートで先制し、変則的なステップを踏んでボディーを狙う。左ボディーフックから顔面への返しもヒットした。2分過ぎに左ボディーがいい角度で決まってワンディからダウンを奪う。手数でも相手を上回った。 <6回>大毅がフィニッシュした。頭をつけたショートの打ち合いから左フックを顔面に2発ヒットした後、ボディーへ返した左フックがワンディの右脇腹をえる。思わずヒザを折った元世界2階級王者はそのまま10カウントを聞いた。6回27秒のKO勝利だった。