3日にプロ格闘家転向を表明した北京五輪柔道100キロ超級金メダリストの石井慧(21=国士舘大4年)が9日、母校の「体育学部創設50周年記念行事」で堂々の居眠りを披露した。同五輪66キロ級金メダリストの内柴正人(30)や同100キロ級代表の鈴木桂治(28)ら大先輩らと式典に列席したが、開始直後から下を向いて約40分間も夢の中へ。20分遅刻した前日8日の五輪祝勝会に続き、またしても大物ぶりを発揮した。

 無理もない。前夜は10時から情報番組に生出演し、この日も午前中からSMAP中居正広の主演映画「私は貝になりたい」の試写会に特別参加した。中居が同映画で頭を丸めていることにちなんで「今、最も輝いている丸刈り」として「ベストボージスト賞」を受賞。その直後の記念式典参加だっただけに「疲れましたね」。

 ただ「今日で(大学の)行事も終わり。これからは総合格闘技だけに打ち込める。(行き先も)今月中旬にはハッキリさせたい」。現在はDREAMへの参戦が有力視されるが、早ければ今週中にも所属先の最終決断をすることになる。