1月にひざの靱帯(じんたい)再建手術を受けてリハビリ中のミルコ・クロコップ(34=クロアチア)が、今年6月の「UFC99」(ドイツ)で約1年9カ月ぶりに米総合格闘技団体UFCに参戦し、8月の復帰第2戦でアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(32=ブラジル)との再戦が予定されていることが21日、分かった。ミルコの全権代理人を務める今井賢一氏(45)が明らかにした。

 今井氏によると今回のUFCとの交渉はミルコ自身が行い、数日前にダナ・ホワイト代表との間で、年内に3試合を行う契約で合意したという。契約には6月13日(日本時間14日)の「UFC99」で復帰第1戦を行い、8月に予定されるUFCの大会で、ノゲイラと対戦するという条件が盛り込まれているという。ノゲイラは03年11月の「PRIDE・GP」で、来日10戦目にして総合格闘技初黒星を喫した因縁の相手。今井氏は「常々ノゲイラとやりたいと語っていた」と話した。

 日本のリングを主戦場としていたミルコは07年2月にUFCに電撃参戦した。初戦は快勝したものの、その後は2連敗と実力を発揮できなかった。6月の復帰戦では188センチ、110キロでUFCで1戦1敗のムスタファ・アル・ターク(35=英国)と対戦する見込み。昨年大みそかの「Dynamite!!」以来の試合で完全復活をアピールし、ノゲイラとのリベンジ戦に挑むつもりのようだ。

 今井氏は「私は国連のある機関から公的な仕事の依頼を受け、今後、全権代理人の活動はできなくなる。今回はミルコが自分で決断するようにうながした」と話していた。