<プロボクシング:スーパーフェザー級10回戦>◇18日◇神戸ワールド記念ホール

 前WBC世界フェザー級王者粟生隆寛(25=帝拳)が、7月王座陥落からの再起戦を3-0の判定勝利で飾った。セミファイナルでコロンビアのフェイデル・ビロリア(26)と対戦。ボディー攻撃で試合を支配し、ジャッジ1人がフルマークをつける完勝だった。フェザー級(リミット57・1キロ)からスーパーフェザー級(同58・9キロ)に階級を上げて2階級制覇を目指す上で、手応えを感じる1勝となった。

 控室では仕留められなかった悔しさでいっぱいの様子で「サッカーでもボールを支配してもゴールが決まらなきゃダメ。ゴールが決まらなかった感じです」と唇をかんだ。それでも「チャンスがあればフェザーでいきますけど、二兎(にと)を追う者は一兎をも得ずと言いますし、しっかり1本を見ていきたい」と、スーパーフェザー級で戦っていく決意を新たにした。