<UFC132>◇2日(日本時間3日)◇米ネバダ州ラスベガス・MGMグランドガーデン

 旧PRIDE初代ミドル級王者ヴァンダレイ・シウバ(35=ブラジル)が「秒殺負け」で、引退危機に直面した。ミドル級ワンマッチでクリス・レーベン(30=米国)と対戦。試合開始直後に首を押さえ込まれた状態で左アッパーを食らってダウンを喫した。意識がもうろうとしたところに再びパンチの連打を浴び、レフェリーストップ。1回27秒、TKO負けした。

 旧PRIDE時代は「絶対王者」として君臨したが、07年のUFC復帰後はこれで2勝4敗。昨年6月には練習中にあばら骨を骨折し、秋山成勲戦を欠場。今回が約1年4カ月ぶりの復帰戦だった。UFCのダナ・ホワイト社長は「ヴァンダレイの道は終わった。世界中の人々が彼を愛しており、だからこそ、私は彼(の惨敗)をもう見たくない」と引退勧告ととれる評価を下した。会見を欠席したシウバの去就が注目される。