「K-1の番長」といわれたジェロム・レバンナ(38=フランス)が7日、K-1との決別を表明した。異種格闘技戦のIGFベルト争奪トーナメント準決勝(10日、東京ドームシティホール)に向け、都内で練習を公開。そこで報道陣に対して「谷川さんが(興行を)やる以上、K-1には出ない」と断言した。

 レバンナはWORLD

 GPで2度準優勝するなど「K-1の顔」として活躍してきた。しかし、昨年大みそかの「Dynamite!!」の石井慧戦の報酬の支払いが滞っていることで、K-1を主催するFEGの谷川貞治代表への不信感を強めた。「谷川さんは石井戦の直後に支払うと言いながら、いまだに支払っていない」と話した。

 FEGは魔裟斗らが引退した10年以降、人気低迷やスポンサー収入の減少などで負債を抱え、外国人選手への報酬の支払いが滞っている。今年のWORLD

 GP開催もまだ正式発表されていない。IGFでセフォー対ハマーの勝者と対戦するレバンナは「谷川さんにIGFのリングで猪木さんと戦ってほしいくらいだ」と怒りを募らせた。【山下健二郎】